世間をあっと言わせた結婚から約3年半後の2001年春、2人は電撃的に離婚を発表します。表向きには「性格の不一致やすれ違い」と説明されましたが、その深層にはミュージシャンと女優という多忙なプロ同士ゆえの過酷な構造的ズレが存在していました。
結婚後、飯島直子は「良き妻」として家庭を守ることに強い責任感を持ち、多忙な仕事の合間を縫って毎日の料理や家事を完璧にこなそうと努めていました。しかし、前田亘輝は全国ツアーや楽曲制作、スタッフ・後輩たちとの連夜の付き合いなど、極度の夜型生活を送るのが常でした。深夜から明け方に帰宅する夫を何時間も起きて待ち続ける生活が重なり、飯島直子の心身には次第に疲労と孤独感が蓄積していったと当時の関係者取材で明かされています。
相手を深く愛し、理解しようと背伸びをして尽くすほど、埋められない孤独が浮き彫りになる——。この悪循環が決定的な離婚原因となりました。なお、2人の間に子供は誕生しておらず、親権争いや慰謝料の請求といった金銭トラブルも発生していません。互いの尊厳と今後のキャリアを守るため、冷静な話し合いのもとで下された「前向きな決断」でした。