志尊淳という表現者の骨格を知るには、キャリアの揺籃期に立ち返る必要がある。ワタナベエンターテインメントの若手俳優育成機関を経て、D-BOYSの弟分ユニット「D2」に加入した当時、彼はまだ荒削りな原石だった。街頭でのスカウトをきっかけに飛び込んだ世界で、周囲のレベルの高さに圧倒されながらも、必死で自らの居場所を探していた時期だ。
全国的な知名度を一気に押し上げたのは、特撮テレビドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』での主演・ライト(トッキュウ1号)役だろう。1年間に及ぶ過酷な撮影スケジュール、早朝からのロケ、アクションシーンの連続。当時画面に映っていたのは、愛嬌のある丸顔に無邪気な光を宿した等身大の青年だった。この特撮テレビドラマの現場こそが、彼の肉体を少年から大人の男へと鍛え上げた最初の鍛錬場となった。