「そもそも、なすはいつから食べさせていいのか」。この疑問に対し、多くの管理栄養士は「離乳食完了期(生後12〜18カ月頃)から幼児食への移行期であれば、加熱調理を前提として問題なく取り入れられる」と太鼓判を押します。ただし、大人と同じ感覚で調理するのは禁物です。
最大の関門は「皮」と「アク」。幼児の噛む力は成人の3分の1程度に過ぎず、弾力のある皮は窒息や丸飲みの原因になりかねません。慣れないうちはピーラーで完全に皮を剥き、白い果肉部分だけを使うのが鉄則です。少し慣れてきた2歳以降でも、縞目に皮をむく「鹿の子切り」や細かな隠し包丁を入れることで、驚くほど歯切れが良くなります。
アク抜きも手加減してはいけません。切った直後に水へ5〜10分さらすだけで、子どもが本能的に拒絶するエグみが劇的に抜けます。「水に浸けすぎると栄養が逃げるのでは」と心配する声もありますが、まずは「苦くない、おいしい」と感じてもらう体験を優先すべきです。さらに、加熱時に少量の油やバターでコーティングするように炒めてから煮含めると、とろけるような食感へと変化し、子どもの食いつきが目に見えて変わります。