かつて熱狂的な歓迎を受けた代替甘味料市場ですが、専門機関の視線はより冷徹です。アメリカ食品医薬品局(FDA)は加工食品における糖類表示の厳格化を進めており、名前に「ナチュラル」と冠されていても添加糖としてのリスク管理を怠るべきではないと注意を促しています。
デイビッド・ケスラー(元FDA長官・食行動研究者)をはじめとする食行動の専門家たちは、高濃度に精製された果糖液が脳の満腹中枢を刺激しにくく、過剰な食欲を誘発するメカニズムを鋭く指摘してきました。さらに、Netflix『健康って何?(What the Health)』などのドキュメンタリーを通じて、健康食品・代替甘味料産業のマーケティング手法に対する消費者のリテラシーは格段に高まっています。ウェルネス・ニュートリション分野ではいま、「天然=無害」という単純な二元論から脱却し、代謝への実質的な影響を冷静に評価する姿勢が主流です。