どれほど心身に好影響を与える体験であっても、自然の滝は容赦のない野生そのものだ。水温の低さによるショックや急激な血圧変動、増水時の危険性など、軽率な行動は命に関わる事故を招く。指導者のいない単独行動は絶対に避けなければならない。
正しい作法は、道場や寺院によって厳格に定められている。白装束を身に纏い、塩や酒で自らを清めることから始まる。九字を切り、不動真言や大祓詞を唱えながら一礼して入水する。冷水に負けぬよう腹の底から声を張り上げ、呼吸を一つに整える。水から上がった後は丁寧に冷えた四肢を温め、神仏に感謝を捧げる。型を守ることこそが、安全の防壁であり精神を深める鍵となる。