2010年2月28日に放送された6代目三遊亭円楽襲名披露口上は、笑点史に残る屈指の神回として知られています。通常の大喜利とは異なり、黒紋付羽織袴に身を包んだメンバーが居並ぶ厳粛な雰囲気の中で口上がスタートしました。
司会の桂歌丸師匠をはじめ、三遊亭小遊三師匠、三遊亭好楽師匠、林家木久扇師匠、春風亭昇太師匠、林家たい平師匠、そして座布団運びの山田隆夫さんがそれぞれ口上を述べました。感動的な師弟愛や落語界の未来を語る一方で、各メンバーが持ち前のキャラクターを生かした強烈な「イジリ」を連発。厳かな口上でありながら、最後は大爆笑で包まれるという笑点ならではの構成が見事に結実しました。
舞台裏では、楽太郎師匠が襲名にあたり「師匠の名を汚してはならない」という凄まじい緊張感と闘っていたことが後に明かされています。しかし、盟友である桂歌丸師匠から「お前はお前らしく、大喜利ではいつもの腹黒でいけ」と背中を押されたことで、襲名後も変わらぬ切れ味鋭い罵倒合戦が繰り広げられることとなりました。