転機となったのは、2018年に日韓合同で開催されたオーディション番組『PRODUCE 48』だった。下尾みうが見せた圧倒的なステージングは、韓国のファンや現地クリエイターたちの度肝を抜いた。派手な前評判など関係ない。ただ純粋なパフォーマンスの完成度だけで、彼女のチッケム(個別フォーカス動画)は瞬く間に数百万回再生を突破し、アジア全域へと拡散された。
言葉の壁など問題にならなかった。音楽のリズムを身体全体で捉え、楽曲の物語を表情で紡ぎ出す能力は、まさに言語を超えたコミュニケーションそのものだった。この経験が彼女のパフォーマーとしての美意識を一段引き上げ、世界基準のステージングを貪欲に吸収する契機となったのは間違いない。