華々しいキャリアの裏で、徳永英明は幾度となく過酷な病魔と闘ってきた。2001年のもやまや病の発症による活動休止、その後の再発や声帯ポリープの手術など、シンガー生命を脅かす危機が幾度も訪れた。その極限状態の父を精神的・肉体的に支え続けたのが、妻と2人の息子たちだった。
療養期間中、家族は徳永の体調変化に細心の注意を払い、静養に専念できる家庭環境を徹底して保ち続けた。息子たちが多感な思春期を迎えていた時期であっても、父の苦しむ姿を間近で見ていたからこそ、家族の結束は強固なものになったという。徳永がステージに復帰した際に見せた涙の背景には、家庭内で静かに寄り添い続けた息子たちの存在があったことは疑いようがない。