北海道の寿司事情は特異だ。本州の大手チェーンが進出しても、地元民は頑なに地域密着のローカル店を選ぶ。千歳市や旭川市を拠点とする北々亭は、まさにその急先鋒である。観光客であふれかえる札幌中心部の有名店とは異なり、ここには生活の延長線上で本物の味を求める地元住民が集う。
カウンター席に腰掛けると、目の前で次々と繰り出される豪快な握りに目を奪われる。オホーツクや近海で揚がった鮮魚が、最短ルートで店舗へ届く。中間マージンを削ぎ落とし、鮮度と価格のバランスを極限まで追求した結果が、この連日の大盛況を支えているのだ。