金属加工で使用されるガウジングには、母材の材質や現場環境に応じて複数の方式が存在します。
1. アークエアガウジング(炭素アーク式)
最も一般的な方式であり、炭素鋼(普通鋼)の厚板加工に最適です。直流アーク溶接電源を利用し、ガウジング カーボン棒を電極として大電流を流します。装置の導入コストが比較的安価で現場への持ち込みが容易な反面、炭素が溶融面に浸透する「浸炭現象」が発生するため、再溶接前に表面を削り取る処理が求められます。
2. プラズマガウジングの特徴と優位性
近年のハイテク造船やステンレス構造物の現場で急速に普及しているのがプラズマガウジングです。プラズマトーチから噴出する超高温のプラズマジェットを用いて金属を溶かし、ガス圧で吹き飛ばします。
電極にカーボンを使用しないため、加工面に炭素が混入する心配が一切ありません。ステンレス鋼やアルミニウム合金、クラッド鋼など、浸炭を厳密に嫌う高耐食性金属のガウジング 開先加工や補修に絶大な威力を発揮します。また、作業時の煙や騒音がアークエア式に比べて大幅に低減される点も大きなメリットです。