アジア人として歴史的な偉業を成し遂げた全米オープンでの準優勝や、酷暑の中で限界を超えて挑み続けた全豪オープンなど、グランドスラムの激闘は日本中のファンを熱狂させてきた。しかし、その輝かしい実績の陰には、手首や股関節など全身に及ぶ手術と、果てしないリハビリの月日が存在した。
何度も「引退」の二文字が頭をよぎるほどの絶望的な状況に直面しながらも、彼は再びコートへと戻ってきた。若手の台頭が著しい現代テニス界にあって、かつて見せた圧倒的なリターンと予測不能のショットメイキングは今なお色あせていない。満身創痍の体を抱えながらもボールを追い続ける姿は、長年彼を追い続けてきた多くのファンに勇気を与え続けている。