ネット上の掲示板やSNSでは、「一度でも聞き返したら減点される」「沈黙が3秒続いたら落ちる」といった極端な言説が定期的に拡散されます。しかし、英検面接の現場を取材・分析してきた専門家たちの見解は全く異なります。面接官が最も厳しく減点するのは、ミスそのものではなく「コミュニケーションの放棄」です。
面接官の英語が早口だったり、緊張で頭が真っ白になったりして聞き取れなかった場合、無言で固まることこそが最悪の悪手となります。自然な英検2級面接聞き返しフレーズを駆使すれば、1〜2回程度の聞き返しで評価が急落することはありません。聞き返しの際は、単に語尾を上げて「Pardon?」と言うだけでなく、以下のような自然な表現を身につけておくのが鉄則です。
- Pardon me? Could you say that again, please?(恐れ入りますが、もう一度おっしゃっていただけますか?)
- Excuse me, could you repeat the question?(失礼ですが、質問をもう一度繰り返していただけますか?)
また、質問内容を理解したものの即座に英語が出てこない場面では、英検2級面接沈黙した時の対処法として有効な「思考の繋ぎ言葉(フィラー)」を反射的に口から出せるように準備しておきます。完全に口を閉ざして5秒、10秒と経過すると、面接官は「質問の意味を理解できていない」と判断し、次の問いへ進んでしまいます。
「Well, let me see...(ええと、そうですね……)」や「That's a good question. Let me think...(良い質問ですね。少し考えさせてください)」と発声しながら思考時間を稼ぐ行為は、実社会のビジネスや学術対話でも日常的に用いられる正当な対話スキルです。沈黙を恐れるあまりパニックになるのではなく、「音を出して対話の場を繋ぐ」意識を持つことこそが、知る人ぞ知る最初の裏ワザと言えます。