「グレーチング(Grating)」とは、鋼材などを格子状に組んで溶接・成型した排水溝のフタのことです。コンクリート製の側溝蓋と比較して開口率が圧倒的に高く、路面にあふれる雨水を一瞬で側溝内へ落とし込む高い排水能力を備えています。
街路や敷地内で使われる側溝蓋の種類には、昔ながらの鉄筋コンクリート蓋と金属製グレーチングの2系統が存在します。コンクリート蓋は重量があるためズレにくい反面、排水用の穴が小さく集中豪雨時に越水(冠水)を招きやすい弱点がありました。この課題をクリアしたのがグレーチングであり、都市部や住宅街の水害リスク低減に直結する部材として広く普及しました。
最もスタンダードな製品が、既存の側溝のくぼみに直接落とし込むU字溝用グレーチングです。全国の土木工事で規格化されているJIS規格側溝仕様に合わせて作られており、溝幅90mm〜600mmまでミリ単位でラインナップが整備されています。近年では、豪雨時にフタが水圧で浮き上がるのを防ぎつつ、路面の勾配を均一に保つ製品設計が標準化されています。