プロ界隈での熱狂は、すぐさま日本国内のアマチュア野球界へと波及した。長年、用具規定に対して厳格な姿勢をとってきた日本高校野球連盟(高野連)も、頭部保護ヘルメットや肘ガードの普及に続き、走塁時の手の保護具についての規定を柔軟にアップデート。選手の安全確保を最優先とする世界的な潮流を受け入れ、高校球児たちの間でも着用が急速に広がっている。
特に夏の甲子園大会や秋の神宮大会では、走者が塁上で手袋を外して走塁コーチに預ける光景がすっかりお馴染みとなった。指導者たちの意識も激変している。「ヘッドスライディングは危険だから禁止」と抑えつけるのではなく、「適切な防具を着用した上で、正しい技術で突入させる」という合理的な指導法へとシフト。怪我による不完全燃焼を減らし、大事な大会でベストパフォーマンスを発揮するための標準装備として定着した。