虫刺されの犯人がダニかトコジラミかを確定させる最も確実な証拠は、部屋の中に残された「生息痕跡」の探索です。
トコジラミはカメムシ目トコジラミ科に属し、成虫はリンゴの種ほどの大きさ(約5〜8mm)があるため、隠れ場所さえ特定できれば肉眼で容易に発見できます。日中は光を嫌い、トコジラミ生息場所として知られる「暗くて狭い隙間」に潜伏しています。チェックすべきポイントは以下の通りです。
- マットレスの縫い目、パイピングの裏側、タグの隙間
- 木製ベッドフレームの継ぎ目、ヘッドボードの裏、すのこの裏面
- 寝室の巾木(壁と床の境界)の隙間、剥がれかけた壁紙の裏
- カーテンの折り返し部分、コンセントプレートの内部
これらの隙間をスマートフォンのライトで照らし、黒いインクを散らしたような斑点がないか確認してください。これがトコジラミ血糞痕跡(吸血した血液が消化されて排泄された糞)です。ティッシュを水で湿らせて擦り、赤褐色や茶色に滲めばトコジラミの存在は決定的です。
対して、人を刺すダニは肉眼で見つけることがほぼ不可能です。寝具に潜むツメダニは、人を主食にしているのではなく、チリダニを捕食する過程で偶発的に人を刺します。また、ネズミや鳥に寄生するイエダニは吸血対象を求めて室内に侵入してきます。ツメダニイエダニ違いとしては、ツメダニが梅雨から秋口にかけて畳や布団で増殖するのに対し、イエダニは天井裏や壁内に鳥やネズミの巣がある場合に突発的に大発生する点が挙げられます。