室内や玄関、車内で灯油タンクを倒してしまった場合、初期初動のスピードと素材ごとの対処が被害の拡大を防ぐ決定打となります。決してやってはいけないのは、いきなり雑巾でゴシゴシ擦り広げてしまう行為です。
フローリングやコンクリート床の場合は、まず新聞紙やキッチンペーパーを何層にも重ねて押し当て、灯油の液体そのものを限界まで吸着回収します。液体を吸い取った後は、吸着剤として「小麦粉」または「重曹」を患部全体が真っ白になるほど大量に振りかけます。粉末が灯油を吸って固まったらホウキで掃き集め、仕上げに中性洗剤を薄めたぬるま湯で固く絞った雑巾で拭き上げてください。
畳やカーペット、車のフロアマットにこぼした場合は、深部まで液体が浸透しているため、より慎重な処置が求められます。以下の比較表を参考に、こぼした素材に合わせた最適なアプローチを選択してください。
車内で灯油をこぼした際は、車内の狭い空間に高濃度の可燃性蒸気が充満するため、窓を2箇所以上開けて常時換気を行うことが安全管理上も不可欠です。フロアマットは車外へ取り出し、食器用洗剤で水洗いした上で天日干しを徹底してください。