放送当時、SNS上では毎週末のようにトレンド1位を独占し、視聴者による過熱した考察が展開されました。当時の掲示板やSNSログを分析すると、最終回直前まで真犯人候補の第1位として名前が挙がり続けていたのは、実は河村ではなくバー「至上の時」のマスター・日野渉(迫田孝也)でした。
なぜ日野がそこまで疑われたのか。視聴者を疑心暗鬼にさせた伏線や怪しい挙動は枚挙にいとまがありませんでした。
- 開店したばかりのバーに凌介、河村、林ら事件の関係者が頻繁に集まり、情報が筒抜けだったこと
- 過去にサークル仲間で撮影した集合写真で、日野の表情だけが不自然に切り取られていた演出
- 本木陽香が店を訪れた際に見せた不穏なリアクションと、包丁を手にする不気味なカットの多用
- 迫田孝也という俳優が、他ドラマ(『天国と地獄〜サイコな2人〜』等)で演じた「黒幕ポジション」の鮮烈な記憶
「日野こそが真帆を愛し、凌介に嫉妬して裏ですべての糸を引いていたサイコパスではないか」という説は視聴者の間で定説化していました。しかし蓋を開けてみれば、日野はただただ親友思いで、少し空気の読めない心優しいバーのマスターに過ぎませんでした。制作陣による完璧な「赤ニシン(偽の手がかり)」に、日本中が見事に引っかかっていたのです。
放送後のネット上の反応は、「日野さん、本当にただの良い人だったのか!疑ってごめんなさい」「迫田さんが出てくるだけで犯人に見える病気にかかっていた」という安堵と爆笑の声で溢れ返りました。制作陣の意図通りのエンタメ的ミスリードが最高潮に達した瞬間でした。