睡眠中や安静時であるにもかかわらず、猫呼吸数1分間40回以上を記録している場合、身体の内部で深刻な酸素不足や換気不全が起きている可能性が極めて濃厚です。特に猫呼吸浅く早い病気としては、循環器系および呼吸器系の重篤な疾患が挙げられます。
代表的な疾患のひとつが猫肥大型心筋症初期症状です。心筋が異常に分厚くなり心室が狭くなるこの病気は、特に中高齢の猫やメインクーン、ラグドール、アメリカンショートヘアなどに多く見られます。心臓のポンプ機能が破綻すると、血液がうっ血して肺に液体が漏れ出す「肺水腫」や、胸腔内に水が溜まる「胸水」を併発します。これら猫胸水肺水腫症状が進行すると、肺が十分に拡張できず、浅く切迫した呼吸へと変化していきます。
さらに、喘息発作(猫喘息)や横隔膜ヘルニア、重度の貧血、熱中症、感染症による高熱なども猫呼吸荒い理由として挙げられます。いずれのケースでも、安静時に40回以上が持続している状態は単なる一時的疲労ではなく、生体が必死に酸素を取り込もうともがいている「代償期」のサインであるため、躊躇のない対応が求められます。