近年急速に普及した節水型の洋式水洗トイレでは、従来型と比較して一回の洗浄に使用される水量が大幅に削減されている。この構造的変化が、実はタンク上部におくタイプの効果に予期せぬ影響を与えている。水量が少ないためタンク上の手洗い吐水時間が短くなり、洗浄成分が便器全体に行き渡る前に流し切られてしまう現象が発生するのだ。
節水便器で十分な黒ずみ防止力を発揮させるためには、手洗い水が排水口へ流れ落ちるスピードと、製品内部で成分が溶解する時間のバランスを計算しなければならない。水流が弱いタンクであれば、流し始めの数秒間で効率よく成分が混ざり合うよう、受皿の高さや容器の傾きを僅かに変更するアプローチが極めて有効だ。