潮目が大きく変わったのは、英公共放送BBCによるドキュメンタリー番組の放送だった。海外メディアが日本の芸能界に潜む沈黙の掟を暴いたことで、国内の大手メディアも無視できない事態へと発展した。この世界的な波紋に同調するように、土田氏をはじめとする当事者たちがYouTubeなどを通じて自らの実名と顔を晒し、生の証言を発信し始めたのだ。
インターネット動画プラットフォームを介した直接的な発言は、従来のメディアが報道を控えていたJ-POPの暗部を次々と白日のもとに晒した。土田氏の言葉は、SNSを通じてまたたく間に拡散され、若い世代や世界中の音楽ファンにも届いた。忖度と圧力によって守られてきた巨大なタブーが崩壊した瞬間であり、個人の声が巨大組織の壁を打ち破る歴史的な証拠となった。