紙のくじ券を宝物のように財布の奥へ仕舞い込む時代は終わりを告げつつある。現在、購入の主軸は公式アプリやネット銀行の連携サービスへとシフトした。これにより「当せん券を失くす」「換金期限の1年を過ぎて無効になる」という悲劇は劇的に減少した。当せん金は抽せん日の翌営業日には指定口座へ全額自動振り込みされる。
しかし、デジタル化がもたらした新たな課題もある。自動確認・自動振込の利便性と引き換えに、「当せんの瞬間を味わう臨場感」が薄れたと嘆く声も少なくない。また、アプリの通知で突然数千万円、数億円の入金を知らされることで、精神的な心の準備が整わないまま巨額の富を手にしてしまい、パニックに陥るケースも報告されている。利便性の向上と引き換えに、当せん者のメンタルヘルスという新たな問題が浮き彫りになっているのだ。