東海道新幹線の太閤通口を降り、地下へと足を踏み入れると広がるエスカ地下街。1971年の開業以来、名古屋駅を利用する旅人やビジネスパーソンをもてなしてきたこの空間で、ひときわ活気を見せるのがコメダ珈琲店だ。創業者である加藤太郎氏が掲げた「街のリビングルーム」という哲学は、株式会社コメダホールディングスが東証プライム上場企業へと飛躍した今も、この地下の空間に脈々と息づいている。
木目調のぬくもりあるインテリア。体を深く預けられる赤いベロアのソファ。仕切り板で適度に確保されたパーソナルスペースは、過密なダイヤで移動する旅行者にとってまさに都会のオアシスといえる。ビジネス街と観光ハブが融合する名駅エリアにおいて、この落ち着きは貴重な武器だ。