穀物由来の天然成分であるアゼライン酸は、皮膚科学の領域において四半世紀以上も前から信頼を勝ち得てきた。とりわけ、皮脂腺の過剰な働きを司る酵素「5αリダクターゼ」を直接阻害する働きは極めてシャープだ。過剰な皮脂の分泌を元から絞る。同時に、毛穴の出口を塞ぐ古い角質の過角化を穏やかに緩め、皮脂がスムーズに排出される出口を整える。
特筆すべきは、皮脂トラブルだけでなく「炎症由来の赤み」に対して発揮される鎮静アプローチだ。皮膚の上で活性酸素の発生を抑え込み、炎症性サイトカインの連鎖反応を断ち切る。皮脂を抑えようとすれば肌が乾き、保湿を強化すれば毛穴が詰まる。そんな長年語られてきたスキンケアのジレンマを、単一成分の多角的な作用によって見事にクリアする点が、皮膚科学の専門家たちを唸らせている。