棚の幅が狭いミニ仏壇では、火の取り扱いが最大のリスク要因となる。木製の棚板の上に直接ローソクを立て、すぐ上段に本尊の掛け軸が垂れ下がっているような配置は極めて危険だ。こうした事情から、インテリアと調和する「現代仏壇」の分野では、スライド式の膳引きや耐火マットの導入が事実上の標準仕様となっている。
火立や香炉は、仏壇の本体内部ではなく、引き出したスライド棚の手前に置く。これだけで上部の熱こもりを防ぎ、煤(すす)による内部の汚れも大幅に軽減できる。さらに最近では、LED仕様の電子ローソクや電子線香を採用する家庭が急増した。見た目の厳かさを損なわずに安全を確保する選択肢は、年々多様化している。