『特命戦隊ゴーバスターズ』は、従来の戦隊シリーズが持つ様式美を刷新し、徹底したリアリズムとスパイアクション調の硬質な世界観を掲げた意欲作でした。当然、キャスト陣に求められる身体的負荷も並大抵のものではありませんでした。
宇佐見ヨーコは「ウサギのように驚異的な脚力で跳躍する」特性を持つ反面、カロリーを消費しすぎるとエネルギー切れで動けなくなる「ウイークポイント」を持つキャラクターでした。そのため、戦闘シーンでは跳躍やキックを多用するダイナミックなアクションが課せられました。スーツアクターを務めたベテラン・蜂須賀祐一氏のサポートを受けつつも、小宮有紗自身がハーネスを装着したワイヤーアクションや高所からの飛び降りを果敢にこなしています。
真夏の炎天下での採石場ロケや真冬の吹き曝しの倉庫など、過酷を極める現場環境のなか、10代の彼女は擦り傷や打撲を作りながらも現場で弱音を吐きませんでした。後年の対談で彼女自身が「毎日が必死で、恐怖を感じる暇すらなかった」と述懐している通り、この過酷な現場経験が現在の彼女のトレードマークである現場対応力と折れないプロ意識を育む土台となったのです。