茂木氏の英語力が「本物」と評される根底には、長年にわたる妥協なきキャリア形成が存在します。栃木県立足利高等学校を経て東京大学経済学部を卒業した茂木氏は、丸紅、読売新聞社勤務を経て、米国屈指の名門であるハーバード大学ケネディ公共政策大学院へ留学し、公共政策修士(MPA)を取得しました。
1980年代前半のハーバード大学院では、世界各国から集まったエリート官僚や政策担当者が連日連夜、徹夜で膨大な論文を読破し、激しいディスカッションとプレゼンテーションを繰り広げていました。語学が流暢なのは大前提であり、「何を発言し、いかに周囲を説得するか」という本質的な議論の場で揉まれた経験が、茂木氏の英語脳の強固な土台を築き上げました。
大学院修了後、世界最高峰の戦略コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社。グローバル企業の経営戦略立案や構造改革プロジェクトに参画し、徹底的な「ロジカルシンキング(論理的思考力)」と「ファクトベース(事実に基づく主張)」を英語でアウトプットする日々を送りました。感情論を排し、数値と論理で相手を納得させるプロフェッショナルとしての修羅場体験こそが、政治家転身後の国際舞台で威力を発揮する源泉となっています。