高梨選手のメイク進化に対する世間の評価は、時間の経過とともに大きく変化してきました。初期の劇的な変化から現在に至るまでのコミュニティの反応を時系列で追うと、大衆の心理が手に取るように分かります。
2016年から2018年平昌五輪の前後にかけては、従来の「素朴で純真なアスリート」という固定観念に囚われた一部の層から、「競技に集中すべきではないか」「前の純朴な方が良かった」といった理不尽なバッシングや拒絶反応が見られました。しかし、そうした外野の声を圧倒的なワールドカップ勝利記録でねじ伏せ、自らの実力で結果を出し続けるにつれて、風向きは180度転換します。
2020年代以降、現在のSNS上では「努力でここまで洗練された美女になれるのは純粋に尊敬する」「忽那汐里のような芯のある美しさがあって憧れる」「メイクを完全に自分の武器にしていてかっこいい」といった、同世代の女性を中心とする称賛と羨望の声が圧倒的多数を占めています。自らの手で美を切り拓いた彼女の姿勢は、ポジティブな自己表現のアイコンとして受け入れられています。