テレビをつけて数分、あるいは番組の中盤に差し掛かった頃、喉の奥に小骨が刺さったような感覚を覚える視聴者が続出しています。「水曜日のダウンタウン 今日の演出 違和感」という検索ワードが急上昇する現象の正体は、日常と非日常の境界をあえて曖昧にする「メタ・ドッキリ」の構造にあります。
通常のバラエティ番組であれば、笑いを増幅させるために過剰な効果音(SE)や派手なリアクションテロップを多用します。しかし、視聴者が「今日はおかしい」と感じる回に限って、水ダウは徹底して音響を間引き、出演者の意味深な沈黙や、スタジオのダウンタウン(浜田雅功・松本人志)の視線の揺らぎを長回しでインサートします。この生理的な居心地の悪さこそが、番組が観客をトラップへと引きずり込む第一段階です。
視聴者の脳内では「いつものお笑いを見ているはずなのに、ホラー映画の導入部を見せられている」という認知的不協和が発生します。画面の異変に気づいた一部のユーザーが「今日の水ダウ、何か起きてない?」とポストし、それを見た他の視聴者が画面の細部を凝視し始める――この相互監視と集合知の連鎖こそが、SNS時代の水ダウが仕掛ける第一の狙いです。