検索エンジンで「野良猫と狼」と入力すると、サジェスト上位に「結末」「最終回」「ネタバレ」といった単語が並びます。これにより「すでに物語は完結してしまったのか?」と誤解する読者が後を絶ちませんが、本作は2026年現在も完結しておらず、連載が継続しています。
なぜ未完の作品に対してこれほど完結の噂が先行するのか。その背景には、ミユキ蜜蜂氏の執筆体制と掲載媒体の特性があります。作者は本作と並行して『春の嵐とモンスター』など複数の人気作を手掛けており、『野良猫と狼』は主に『ザ花とゆめ』などの増刊や本誌特別掲載といった変則的なサイクルで発表されてきました。月刊本誌で毎号連載される作品と比較して単行本の刊行間隔が空くため、刊行情報が途絶えたと感じた読者が「最終回を迎えたのではないか」と検索を重ねた結果が、検索アルゴリズムに反映されたと推測されます。
また、劇中で環と狼が「いつまでもこの同居関係を続けられるわけではない」という現実的なリミットを常に意識している点も影響しています。高校卒業というタイムリミットが迫るなかで、二人がどのような結末を選ぶのか――「離れ離れになるのか」「恋人として結ばれるのか」という結末への関心の高さが、フライング気味の噂を増幅させているのが実情です。