普段は非の打ち所がない優等生であり、規律と気品を尊ぶアリスですが、魔族特有のストレス発散反応であるアスモデウス 悪周期に陥った瞬間、その仮面は劇的に崩壊します。
悪周期のアリスは、髪をかき乱し、瞳に妖艶な光を宿した退廃的なカリスマへと変貌。口調は荒々しく好戦的になり、普段は抑圧している「色欲の悪魔」としての本能が全身から立ち上ります。ウォルターパーク編や日常エピソードで見せたその姿は、周囲の悪魔だけでなく読者コミュニティにも大きな衝撃を与えました。
この変貌の根底にあるのが、母アムリリスとの濃厚な家族力学です。アムリリスは息子の「アズくん」を溺愛し、公衆の面前でも抱きつき過激な愛情表現を繰り返します。アリスは顔を真っ赤にして反発し「母上、おやめください!」と拒絶のポーズをとるものの、心の底では母の実力と愛情を誰よりも認めています。この「親離れしたい思春期のプライド」と「切り離せない血の引力」のせめぎ合いが、悪周期において強烈なリバウンドとして噴出しているのです。