マンホールの中の人魚|トラウマ結末の真相と配信・廃盤理由を徹底解剖

マンホールの中の人魚|トラウマ結末の真相と配信・廃盤理由を徹底解剖

今注目を集めている マンホールの中の人魚|トラウマ結末の真相と配信・廃盤理由を徹底解剖について、詳しいまとめをご紹介しています。

『マンホールの中の人魚』をはじめとする『ギニーピッグ』シリーズを取り巻く言説には、長年ネット上で錯綜している重大な誤解や都市伝説が数多く存在します。ジャーナリズムの観点から、これら歴史的事実の歪みを整理・是正します。

誤解1:東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(宮崎勤事件)の「直接の引き金」だったのか?

1989年に発生した凄惨な幼女誘拐殺人事件において、容疑者の部屋から大量のビデオテープが押収された際、マスメディアは『ギニーピッグ』を大きくクローズアップし、凄惨な事件の元凶であるかのように糾弾しました。しかし、実際に容疑者が所持していたと確認されたのは主に第2作『血肉の華』であり、本作『マンホールの中の人魚』ではありません。

さらに後の公判記録や報道検証において、容疑者が犯行時に影響を受けたのは一般的な特撮・アニメ作品の録画群や本人の精神病理であり、ギニーピッグが直接的な犯行トリガーとなったわけではないことが明らかになっています。しかし、当時のセンセーショナルな過熱報道によって「有害ビデオ」の筆頭とされ、全国的な自主回収運動や条例による有害図書指定の波に巻き込まれることとなりました。

誤解2:ハリウッド俳優がFBIに通報した作品は本作なのか?

海外のカルト映画界隈で有名な「米俳優チャーリー・シーンが本物の殺人テープと誤認してFBIに通報した」というエピソードも、本作と混同されがちです。実際にチャーリー・シーンが通報したのは前述の『ギニーピッグ2 血肉の華』であり、日野日出志監督やプロデューサー陣はFBIおよび日本の捜査当局に対して「メイキング映像」を提出し、特撮技術によるフィクションであることを証明して事なきを得ています。

本作『マンホールの中の人魚』は、その事件の後に制作されたため、最初から「虚構のドラマ」であることが明白な構成を取っています。しかし、そのリアルすぎる生体腐敗シーンゆえに、海外では"Mermaid in a Manhole"としてアンダーグラウンド市場でカルト化し、別の意味で観客にトラウマを植え付ける結果となりました。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。