日の丸亭の歴史を語る上で欠かせないのが、揚げたての巨大な鶏唐揚げが容器から豪快にはみ出す日の丸亭 からあげ弁当の存在です。まだ現在のように「デカ盛り」という言葉が定着する前から、同店は圧倒的なコストパフォーマンスと中毒性の高いニンニク醤油の風味で、食べ盛りの学生や現場作業員、長距離ドライバーの胃袋を掴んで離しませんでした。
全盛期には東北地方や関東地方を中心に数百店舗規模のネットワークを築き上げ、大手弁当チェーンと肩を並べるほどの勢力を誇っていました。ご飯の真ん中に小梅が乗った日の丸ご飯と、肉汁あふれる特大唐揚げの組み合わせは、まさに庶民派テイクアウト弁当の黄金比として多くの人々の記憶に刻まれています。しかし、その爆発的な拡大の裏には、後の急激な衰退を招くビジネスモデル上の脆弱性が潜んでいました。