旅行ガイドなどで長年親しまれてきた「日本三大夜景」と、新たに登場した「日本新三大夜景」には、成り立ちと選定プロセスにおいて根本的な違いが存在します。
従来の日本三大夜景(函館・神戸・長崎)は、高度経済成長期から昭和後期にかけて、観光振興やメディアの宣伝を通じて自然発生的に定着したものです。「100万ドルの夜景」や「1000万ドルの夜景」といったキャッチコピーとともに、展望台から見下ろす地形美と海・港のコントラストがアイコン化され、長らく不動の地位を保ってきました。
しかし、函館神戸長崎比較を行った際、従来の三大夜景は「一度決まったら変わらない固定枠」でした。これに対し、日本新三大夜景は定期的な再審査が行われます。単に「山から見下ろす明かりが綺麗」というだけでなく、街全体のイルミネーション整備、工場夜景クルーズなどの体験型コンテンツ、展望台へのアクセスの快適さなど、総合的な観光価値が厳しく審査される点が決定的な違いです。