多くのリスナーが直感的に引き込まれ、考察を重ねているのが「らのはなし」という独特なタイトルの意味です。歌詞全体を丹念に読み解くと浮かび上がるのは、日本語の仮定表現である「〜したら」「〜だったら」「〜なら」の末尾に付く「ら」の存在です。
「あの時ああしていれば」「もしも君が隣にいてくれたら」という、誰しもが抱える過去への未練や仮定の物語。もしもの世界を語り合っても現実は何も変わらないと分かりつつも、思考を巡らせずにはいられない主人公の切ない葛藤が、この「ら」という平仮名一文字に集約されています。言葉遊びのようでありながら、深い喪失感と愛しさを同時に突きつけるあいみょん特有の言語センスが光るポイントです。