華やかな写真の裏で、過去の撮影者たちが味わったリアルな失敗談には、トラブルを回避するための貴重な教訓が詰まっている。独立行政法人国民生活センターや口コミサイトに寄せられる不満のなかでも、圧倒的に多いのが「ヘアメイクの不一致」だ。
「普段のメイクと違いすぎて濃くなり、自分らしさが完全に消えてしまった」「流行りのニュアンスヘアを頼んだのに、昔ながらのボリュームヘアに仕上がった」。こうした悲劇は、着付け師・ヘアメイクアーティストとのコミュニケーション不足から生じる。当日の限られた時間内で口頭だけでニュアンスを伝えるのは至難の業だ。
失敗を防ぐ最大の防衛策は、希望するメイクやヘアスタイルの画像をスマートフォンの画面で見せ、絶対に避けたい「NG例」も併せて提示することだ。こだわりが強い場合は、別料金を払ってでも事前にヘアメイクのリハーサルを行っておく価値は十分にある。また、慣れない草履で長時間のロケーション撮影に臨んで靴擦れを起こし、痛みのあまり笑顔を作れなくなったという声も多い。移動用のスニーカーやサンダルを持参するような、現場レベルの細やかな準備が成否を分ける。