「熱は高くないから大丈夫」と軽視してはいけないのが、数週間単位でダラダラと続く微熱です。背後に治療を要する慢性疾患が隠れているリスクが存在します。
代表的な要因として、まず慢性感染症が挙げられます。副鼻腔炎(蓄膿症)や扁桃炎、慢性気管支炎、尿路感染症などの局所的な炎症に加え、結核や非結核性抗酸菌症のように、初期には軽度の微熱や咳しか出ない感染症もあります。
さらに注意が必要なのが膠原病(自己免疫疾患)のサインです。関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、成人スチル病などは、免疫システムが自分の組織を攻撃することで慢性的な炎症を引き起こします。微熱に加えて関節の痛み、皮膚の発疹、指先が白くなるレイノー現象などが見られる場合は、早期の鑑別が必要です。また、稀ではあるものの、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や悪性リンパ腫などの腫瘍熱が微熱として現れることもあります。