ワンタンの包み方には、伝統的な点心の技法に基づいた複数のバリエーションが存在します。調理法(スープ、茹で、揚げ、焼き)や求める食感に応じて包み方を使い分けることで、料理全体の完成度が飛躍的に向上します。
1. ワンタンの包み方 簡単定番「三角包み」の手順
誰でも1個あたり5秒で包める最も手軽な方法です。スープワンタンの包み方としても愛用されています。
正方形の皮の中央より少し手前に具(約3g)を置きます。皮の周囲の2辺に薄く水をつけ、対角線上に半分に折って三角形にします。具の周りの空気を指でしっかり抜きながら、縁を軽く押さえて密着させます。皮の端が大きく残るため、茹でた際にスープの中でひらひらと優雅に泳ぐ食感が生まれます。
2. 華やかでおもてなしに映える「金魚包み」の手順
皮の中央に具を置き、皮の上辺2辺に水をつけます。三角に折るのではなく、手前の角を奥の角に向かってふんわりと半分に折り合わせ、具の左右からキュッと指で絞るようにしてひだを寄せます。具の部分が金魚の頭、ひだの寄った余白部分が尾びれのように広がり、スープに入れた際の美しさが際立ちます。
3. 肉汁を閉じ込める「帽子包み(元宝形)」の手順
具の旨味を逃さず、タレを絡めて食べる茹でワンタンや焼きワンタンに適した包み方です。
三角包みの状態を作った後、底辺の両端(左右の角)に少量の水をつけます。具を包んだ中心部をくるりと巻き込むようにして左右の角を中央で重ね合わせ、指でしっかりと圧着します。ナポレオンハットのような立体的な形状になり、肉ダネが中央に固定されて茹で崩れが一切起きなくなります。