審査会場には数千から数万枚のポスターが並べられます。審査員が1枚あたりにかける初期判断時間は数秒程度といわれており、第一印象で視線を引きつける「構図のアイデア」が決定打となります。
効果的な構図の代表例として挙げられるのが、「対角線構図」と「主役の超クローズアップ」です。例えば、危険を知らせるスマートフォンを持つ手元を手前に大きく描き、奥に迫る車両を小さく配置する遠近法を用いることで、当事者視点の臨場感が生まれます。また、警戒色である黄色や赤色を画面の中心や視線の集まるポイントに意図的に配することで、視認性を飛躍的に高めることが可能です。
さらに、ポスターの成否を分けるのが「キャッチコピー・スローガン」の配置と文字デザインです。
- 短くリズミカルな語感:「ながらスマホに 命のブレーキ」「ヘルメット かぶる君の 手本になろう」など、5・7・5調や短いセンテンスが最適。
- 文字の明瞭さと縁取り:文字が背景色に埋没しないよう、レタリングに白や黒の縁取りを施し、太めのフォントで力強く書く。
- 絵と文字の役割分担:絵ですべてを説明しようとせず、絵が感情を揺さぶり、文字が行動を促す相乗効果を意識する。