1964年12月、東海道新幹線の開通と東京オリンピック開催の年に誕生した京都タワー。その歴史と建築構造には、当時の最先端技術が結集しています。
高さ131メートルという数字は、当時の京都市の人口約131万人に由来しています。「古都の景観を乱す」という激しい論争を乗り越えて設計されたタワーは、町家の瓦屋根を「波」に見立て、海のない京都の街を照らす「灯台」をモチーフにデザインされました。
構造面で最も驚くべき点は、一般的なタワーのような鉄骨トラス構造(格子状の鉄骨)を一切使わず、厚さ12〜22ミリの特殊鋼板をつなぎ合わせた円筒型の「モノコック構造(応力外皮構造)」を採用していることです。飛行機や新幹線の車体と同じ原理で作られており、風速80メートル以上の暴風や、阪神・淡路大震災級の大地震にもびくともしない屈強な安全性を誇ります。