「お尻にポリープができた」と聞くと、多くの人が連想するのが大腸癌の前段階とされる「大腸ポリープ(腺腫)」です。ネット上でも「肛門ポリープを放置すると癌になるのか」という不安の声が散見されます。 結論から言えば、肛門ポリープが癌化するリスクは医学的にほぼゼロです。大腸粘膜から発生する大腸ポリープと、肛門と直腸の境目にある「歯状線」付近の上皮から発生する肛門ポリープは、組織の成り立ちが根本から異なります。 * 大腸ポリープ(腺腫):大腸の内側を覆う粘膜細胞の遺伝子変異によって生じる腫瘍性病変。放置するとサイズ拡大に伴い腺癌へと悪性化するリスクがある。 * 肛門ポリープ(線維性ポリープ):慢性裂肛(切れ痔)や感染症などの慢性的炎症に対する身体の過剰防衛反応(反応性増殖)。非腫瘍性の炎症性組織であり、悪性転化することはない。 ただし、注意しなければならないのは「肛門ポリープだと思っていたものが、稀に悪性腫瘍や直腸脱、特殊な痔瘻であった」という鑑別診断上のリスクです。切除したポリープは原則として病理組織検査に回され、確定診断が行われます。 また、切除した場所から同じポリープが再生することはありませんが、ポリープが発生した原因(便秘、下痢、強いいきみ、慢性裂肛)を放置したままでいると、肛門内の別の部位に新たなポリープが形成されます。水分補給、食物繊維の摂取、トイレで無理にいきまない排便コントロールこそが最大の再発予防策です。
肛門ポリープ手術体験談と術後経過|痛み・費用・仕事復帰の真相
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