携帯の画面が割れたらどうする?Ng行動と修理・データ救出術

携帯の画面が割れたらどうする?Ng行動と修理・データ救出術

携帯の画面が割れたらどうする?Ng行動と修理・データ救出術とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

端末を落とした直後、焦りから無意識に行ってしまう行為が、実は端末の息の根を止めてしまうケースが後を絶ちません。現場の修理技術者への取材でも、「持ち込まれた段階では画面交換だけで済んだはずのものが、ユーザー自身の誤った初動によって基板全損に悪化していた」という証言が極めて多く聞かれます。まずは次の4つのNG行動を絶対に避けてください。

第1に、割れた画面を指先で強く押したり、割れ目をこすったりする行為です。表面の強化ガラスが割れると、その下層にある有機ELや液晶の表示パネル、静電容量方式のタッチセンサーにダイレクトに圧力が伝わります。指で強く押すことでガラスの破片がパネル深部に突き刺さり、黒いシミのような「液漏れ(有機EL素子の破壊)」や発煙、タッチセンサーの断線を招きます。

第2に、安易な水洗いやアルコール除菌シートによる拭き取りです。近年の端末は高い防塵・防水性能を誇りますが、ガラスが割れた瞬間にその防水性能は完全にゼロになります。微細な亀裂から毛細管現象によって水分やエタノールが内部へ吸い込まれ、マザーボードを一瞬で腐食・ショートさせます。

第3に、画面の異常を感じて何度も強制再起動を繰り返すことです。内部パーツが不安定な状態で電源のオン・オフを繰り返すと、基板内の回路に急激な電圧負荷がかかり、システムクラッシュや起動ループ(リンゴループなど)に陥るリスクが高まります。

第4に、画面割れセロハンテープ応急処置の誤った貼り方です。破片の飛散を防ぐためにテープを貼る発想自体は悪くありませんが、一般的な梱包用クラフトテープや粘着力の強すぎるテープを貼ってしまうと、剥がす際にガラスごと表示パネルを剥ぎ取ってしまいます。応急処置として使用する場合は、粘着力の穏やかな透明フィルムや薄手のセロハンテープを用い、画面全体を覆うように空気を抜きながら優しく保護するのが原則です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。