帯状疱疹とヘルペスの決定的な違いとは?原因・初期症状と最新治療法

帯状疱疹とヘルペスの決定的な違いとは?原因・初期症状と最新治療法

帯状疱疹とヘルペスの決定的な違いとは?原因・初期症状と最新治療法についての真相をお届けします。

外来診療で頻出する疑問の一つに「帯状疱疹は他人にうつるのか感染経路の真相を知りたい」というものがあります。結論として、帯状疱疹という「病態そのもの」が成人にうつることはありません。成人人口の90%以上はすでに水痘・帯状疱疹ウイルスに対する抗体を保有しているため、患者からウイルスをもらって即座に帯状疱疹を発症することはない仕組みです。

ただし、重大な例外が存在します。水ぼうそうに罹患したことがない乳幼児や、水痘ワクチン未接種の新生児、妊婦と接触した場合です。水疱が破れて浸出液に触れる接触感染により、相手に「水ぼうそう」として感染・発症させるリスクがあります。水疱が完全に乾いてかさぶた(痂皮)化するまでは、乳幼児との接触やタオルの共用、共同入浴を厳格に遮断しなければなりません。

もう一つの深刻な落とし穴が、ヘルペス市販薬と病院処方薬の効き目比較を巡る誤認です。薬局やドラッグストアで市販されている「ヘルペス用軟膏」(第1類医薬品)は、過去に医師から「口唇ヘルペス」の診断を受けた経験のある人の「再発治療」に限定して販売が許可されています。これらの市販外用薬を帯状疱疹の患部に塗布しても、有効成分の濃度や作用機序、浸透深度が根本的に不足しており、症状の改善は期待できません。むしろ皮膚科への受診時期を遅らせ、神経損傷を深刻化させる致命的なリスクを伴います。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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