「これ・それ・あれ」迷う理由とは?こそあど言葉の仕組みと実践マナー

「これ・それ・あれ」迷う理由とは?こそあど言葉の仕組みと実践マナー

「これ・それ・あれ」迷う理由とは?こそあど言葉の仕組みと実践マナーについての真相を徹底解説します。

文脈指示や品詞の使い分けを体感するために、実践的な例文問題に挑戦してみましょう。解説と照らし合わせることで、曖昧だった語感が明確な論理へと昇華されます。

【問題1:品詞の識別】
次の文中の空欄( )に入る語句として最も適切なものを下から選び、品詞名を答えてください。
「会議室の鍵は受付にあります。( )を使って入室してください」
選択肢:A. これ / B. この / C. こう

正解:A. これ(品詞:指示代名詞)
解説:「〜を使って」という助詞に接続し、単独で目的語となるため代名詞の「これ」が適切です。「この」は名詞を直接修飾する連体詞(例:この鍵)であるため、単独では使えません。

【問題2:文脈指示の使い分け】
次の会話の空欄( )に入る最も自然な指示語はどちらでしょうか。
Aさん「私、来月カナダに留学することにしたんです」
Bさん「えっ、( )話、初耳ですよ!」
選択肢:A. その / B. あの

正解:A. その
解説:カナダ留学の事実はAさんだけが知っており、Bさんにとっては今初めて聞いた情報です。片方しか知らない事象(非共有知識)を指すため、中称の「そ系列」を用います。双方が以前から知っている話題であれば「あの話、進んでる?」となります。

【問題3:ビジネスリライト】
次の不適切なチャット文を、指示語を排除して明確な文章にリライトしてください。
「あれの件ですが、先方がそう仰っているので、これで進めて良いですか?」

リライト例:
「新商品Aの納期の件ですが、株式会社〇〇様より前倒しの希望をいただきましたので、添付の修正スケジュール案にて進めてよろしいでしょうか?」
解説:1文の中に「あれ」「そう」「これ」が多用され、文脈を知らない第三者が読んだ際に完全に意味不明となっています。具体的な案件名・相手の意向・提示資料を明記することが信頼につながります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。