ソーシャルメディアやネット掲示板、Q&Aサイトを調査すると、カラコンつけたまま寝たネットの反応には毎夜のように生々しい悲鳴が溢れています。
「カラコンつけたままオールして寝落ちしたら、翌朝目が張り付いて瞬きすらできない」「無理やり引っ張ったらコンタクトと一緒に目の表面の皮がめくれた感覚がして激痛で涙が止まらない」「起きたら視界が真っ白に霞んでいて眼科に駆け込んだら角膜に傷だらけと言われた」といった体験談が散見されます。
都内の眼科クリニックに勤務する視能訓練士は、取材に対してこう打ち明けます。
「月曜日の午前中や連休明けには、充血して真っ赤になった目を開けられず、付き添われて来院される患者さんが必ずと言っていいほどいらっしゃいます。共通しているのは『お酒を飲んでそのまま寝落ちした』『外すのが面倒で数時間の仮眠をとった』という証言です。診察室で蛍光染色液を点眼してスリットランプ顕微鏡で見ると、角膜全体に無数の擦過傷が広がり、一部はクレーター状にえぐれている。本人は『少し乾いただけ』と思っていても、角膜保護層はズタズタになっているのです」
自覚症状としての「痛み」は、神経が密集している角膜上皮が傷ついた証拠です。しかし、さらに恐ろしいのは、長年の連続装用によって角膜知覚が低下し、重篤な潰瘍や浸潤が起きているにもかかわらず痛みを感知できなくなっているケースです。痛くないから安全なのではなく、危険信号をキャッチするセンサーそのものが麻痺しているリスクを認識しなければなりません。