ヒステリックな母親に育てられた子の生きづらさ|顔色を伺う癖とトラウマ解放

ヒステリックな母親に育てられた子の生きづらさ|顔色を伺う癖とトラウマ解放

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なぜ大人になっても、他人の顔色ばかりを伺って自分を押し殺してしまうのでしょうか。その答えは、幼少期に受けた精神的虐待と後遺症が脳の神経回路そのものに及ぼした影響にあります。精神医学において、予測不能な怒りを浴び続ける環境は、自然災害や事故と同様の心的外傷をもたらすことが明らかになっています。

感情が不安定な母親の元で育った子どもは、親がいつ激昂するか分からないため、常に交感神経が優位な「過覚醒」の状態で過ごすことを余儀なくされます。この状態が何年も続くと、脳の扁桃体が異常に過敏化し、他人のわずかな不機嫌さや表情の曇りを「生命の危機」として誤認するようになります。これこそが、大人になっても職場や私生活で他人の反応に怯え続ける大人の生きづらさの理由です。

さらに深刻なのは、自分自身の感情を麻痺させてしまう現象です。母親の機嫌を損ねないことが最優先課題であったため、「自分が何をしたいか」「何を感じているか」という自己感覚を押し殺して生きてきました。その結果、成人してからも確固たる自我が持てず、「自分には価値がない」「すべて自分が悪い」という根深い自己否定感に苛まれることになります。これは個人の資質の問題ではなく、激しいトラウマの心理的影響による防衛機制の歪みなのです。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。