現場のリアルな実態を掴むべく、SNSやネット掲示板、利用者の生の声とサロン現場の証言を検証すると、ユーザー行動の明らかなパラダイムシフトが浮き彫りになります。
20代〜40代男性の間で顕著なのが、「美容室疲れ」によるバーバー回帰現象です。大手美容系ポータルサイトのクチコミやコミュニティでは、以下のような本音が散見されます。
「20代前半まで通っていた美容室は、女性客が多くキラキラした雰囲気に気後れするようになった。30代になりクラシックなバーバーに変えたところ、同年代の男性理容師が手際よくフェードを入れてくれ、顔剃りまで済んで居心地が格段に良い」(30代会社員・男性) 「美容室で『眉を整えてほしい』と頼んだら、電気シェーバーでサッと撫でられただけで物足りなかった。床屋の本格シェービングを体験してからは、眉の輪郭のくっきり感と温かい蒸しタオルの快感から抜け出せない」(20代IT勤務・男性)
一方で、女性側の体験談にも興味深い変化が見られます。
「近所の昔ながらの床屋にレディースシェービングののぼりを見つけて恐る恐る入ってみた。奥のカーテンで仕切られた個室で女性理容師さんが担当してくれ、エステサロンの半額以下の料金で肌がツルツルになって驚いた。隠れた名店を見つけた気分」(40代主婦・女性)
かつて「安かろう悪かろう」や「年配男性の社交場」と揶揄されることもあった床屋のイメージは、欧米ヴィンテージカルチャーと融合したバーバーブームや、シェービング特化型サロンの台頭によって劇的に刷新されています。