疾患の治療と並行して、あるいは過活動膀胱や加齢に伴う頻尿を予防・改善するためには、膀胱と骨盤周囲の機能を支える生活習慣の再構築が欠かせません。
即効性のあるセルフケアとして科学的根拠が確立されているのが「骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)」です。骨盤底筋群は、膀胱、子宮、直腸をハンモックのように下から支えている筋肉群であり、ここが緩むと膀胱が下垂し、過敏になりやすくなります。仰向けに寝て膝を立てた状態で、肛門と膣をキュッと胃の方へ引き上げるように5秒間締め、ゆっくり緩める動作を1日20〜30回繰り返すことで、早ければ4〜8週間程度で排尿コントロール力の改善が実感できます。
また、食事・飲料の見直しも不可欠です。コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインやアルコールには強力な利尿作用があるだけでなく、膀胱粘膜を直接刺激して尿意を促進する性質があります。急な頻尿に悩まされている期間は、刺激物や人工甘味料の摂取を控え、身体を芯から冷やさない温活習慣を意識することが、自律神経の安定と排尿機能の正常化につながります。