小学生のトンボの絵で入賞する共通点!羽の透明感と構図の黄金則

小学生のトンボの絵で入賞する共通点!羽の透明感と構図の黄金則

小学生のトンボの絵で入賞する共通点!羽の透明感と構図の黄金則にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

コンクールの審査員が数万点におよぶ応募作を一瞬で見分ける際、真っ先に目を留めるのは単なるデッサンの正確さではありません。「WE LOVE トンボ絵画コンクール過去の作品」や歴代の「文部科学大臣賞トンボ絵画」を精査すると、審査員を唸らせる絵には3つの明確な共通パターンが浮かび上がってきます。

第一の要素は、「画用紙を突き破るような主役のスケール感」です。落選しがちな作品の多くは、画用紙の中央にトンボが標本のように小さく収まっています。一方で上位入賞を果たす作品は、羽の先や複眼が画用紙のフレーム外へ飛び出さんばかりに極端なクローズアップで描かれており、昆虫と対峙した瞬間の驚きがダイレクトに伝わります。

第二の要素が、「羽の透明感と光の屈折の演出」です。トンボの絵で最大の難関とされるのが羽の質感ですが、入賞作は決して羽を白やグレーでベタ塗りしていません。羽の翅脈(しみゃく)と呼ばれる細かな網目を描きつつ、その向こう側にある空や草木の色をあえて透かして見せる高度な視覚効果を成立させています。

第三の要素は、「画面全体に漂うリアリティある物語性」です。トンボ単体を描くのではなく、「虫網を構えた自分の手のひら」「夕暮れ時の真っ赤な空とあぜ道」「飛び立つ瞬間の風の気配」など、体験に根ざした情緒が背景と調和しています。コンクール審査講評において関係者が「図鑑の模写ではなく、子どもの心が激しく動いた現場が閉じ込められているかどうかが選考の分水嶺になる」と口を揃えるのはまさにこの点です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。