ナイフとフォークの正しい持ち方|英米の違いと大人の食事マナー新基準

ナイフとフォークの正しい持ち方|英米の違いと大人の食事マナー新基準

ナイフとフォークの正しい持ち方|英米の違いと大人の食事マナー新基準の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

テーブルマナーの指導現場で最も質問が多く、ネット上でも議論が絶えないのが「ナイフからフォークへ持ち替えてよいのか」という疑問です。マナーコーチのタミ・クレイター氏をはじめとする欧米のエチケット専門家が指摘するように、現代の西洋料理には主に「ヨーロッパ式(コンチネンタル・スタイル)」と「アメリカンスタイル」という2つの正統な流派が存在します。

ヨーロッパ式(イギリス式・フランス料理マナーの主流)では、食事の開始から終了まで、左手にフォーク、右手にナイフを持ったまま食べ進めます。肉を切ったらフォークを持ち替えることなく、左手のまま背または腹を使って口へ運びます。これに対し、アメリカンスタイルでは、まず左手で肉を押さえ、右手のナイフで1口分を切った後、ナイフを皿の右上に置き、フォークを右手に持ち替えて(ジグザグ・メソッドと呼ばれます)口に運ぶ作法が正式なマナーとして認められています。

「持ち替え=下品でマナー違反」と決めつけるのは、現代のグローバルスタンダードから見れば明らかな誤解です。どちらのスタイルを選択しても非難される筋合いはありません。ただし、1口ごとに左右をバタバタと忙しなく持ち替える所作は、同席者に落ち着きのない印象を与えかねません。欧米のエグゼクティブ層と同席するビジネスディナーでは、無駄な動作を削ぎ落としたヨーロッパ式が好まれる傾向にあります。

項目ヨーロッパ式(大陸式)アメリカ式(ジグザグ式)編集部の見解・実務アドバイスフォークの持ち替え原則として持ち替えない(左手で口に運ぶ)1口切るごとに右手に持ち替えて食べるどちらも正式。格式高いフレンチではヨーロッパ式がスマートフォークの向き(食事中)背を上に向け、刺して食べるのが基本右手に持ち替えた後は腹を上に向け、すくう豆やライスなど崩れやすい食材はヨーロッパ式でも腹を使ってよい食事中の一時置き皿の上に「八の字」に交差させず置くナイフは皿の右上縁、フォークは中央上ナイフの刃を「必ず内側(自分側)」に向けるのが絶対ルール食後のサイン(置き方)時計の針の「4時〜5時」または「6時」の位置時計の針の「3時〜4時」の位置に揃えるフォークを上向き(腹)にして揃えるのが日本のサービスでは一般的
清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。