「あやまたず」のルーツをたどると、平安時代以前の古典日本語へと行き着きます。古語における「あやまつ(過つ・誤つ)」は、単なるケアレスミスにとどまらず、「取り返しのつかない過失を犯す」「傷つける」「死なせる」といった重い意味合いも含んでいました。
古文の世界では、弓を射る際に狙い通りに的中させる場面や、占いや予言が狂いなく的中する場面において「あやまたず」が頻繁に登場します。例えば『竹取物語』や『平家物語』などの古典作品でも、運命や技の正確さを強調する文脈で使われてきました。
つまり、「あやまたず」には単に「間違えない」という消極的なニュアンスだけでなく、「寸分の狂いもなく確実に的中させる」「道理や定めに忠実に従う」という強い確実性と客観的な精度の高さが含まれているのです。